最近は、成年後見人に就任したての事案のことで、役所などを車で回る日が続いています。

　年金についての手続きのため、被後見人の「個人番号（マイナンバー）付の住民票」を年金事務所に提出する必要がありました。
　そこで、市役所に行って、成年後見人としてその住民票を請求したところ、窓口の方は最初は窓口では交付できない、被後見人本人の住所に郵送する、とおっしゃいます。

　おそらく、マイナンバーが被後見人の大切な個人情報に当たるので本人のみに届くよう郵送するということなのでしょう。
　しかし、私が担当している被後見人の方は身寄りがなく、そのうえ施設に入所しています。
　自宅には、誰も住んでいません。そのようなところに住民票を郵送しても、本人の手元に届くとは考えにくいです。

　市役所の行政も法律や規則にのっとって行われるものなので、そのような原則を盾にしてあくまでも郵送するとおっしゃるなら、本人の事情をいくら話しても通用しないかな、と思っていました。

　それでも、言ってみると良いこともあるようです。
　窓口の職員の方は「確認してみます。」とおっしゃって市役所内で検討してくださり、結局、窓口でマイナンバー付きの住民票を交付してもらえました。

　イレギュラーな相談だったのかもしれません。それでも、柔軟に事情を汲んで対応していただけたことにとても感謝しています。ありがとうございました。

　「こうしたいなら、〇〇でなければならない」という思考は大切ですが、そればかりに気を取られていると頭が固くなってしまいます。頭は柔らかいに越したことはありません。自分自身への教訓となりました。

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