【不動産登記Q&A】調査士と司法書士

2021年09月01日 12時00分 不動産

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1、調査士と司法書士の仕事の違い
(1)よくあるご質問

 「建物を取り壊したとき、登記をする必要があると聞いたのですが、司法書士でもできますか?」

 建物を取り壊したときは「建物の滅失登記」という登記手続きをしなければなりません。
 この手続きを本人に代わってすることができるのは、「土地家屋調査士」という専門家です。司法書士ではありません。
 そのため、このご質問の答えは、「司法書士ではできません。」ということになります。

(2)調査士は表題部の登記、司法書士は権利部の登記
 土地家屋調査士も司法書士も登記に関する仕事をします。
 しかし、扱う業務内容に違いがあり、土地家屋調査士は不動産の物的な状況に関する登記(表題部の登記)の手続きの相談や代理をし、司法書士は権利に関する登記(権利部の登記)の手続きの相談や代理をします。

 たとえば、土地の面積やかたちを測るなどの不動産の物的な状況についての登記は、土地家屋調査士の業務です。
 これに対して、不動産の所有者が相続などによって誰になったかなどは権利に関わるので、司法書士の業務となります。

2、どちらに依頼するべきか分からない場合
 しかし、登記の悩みを抱えている方から見ると、相談先が土地家屋調査士なのか司法書士なのか判断がつかないことがあると思います。
 また、一つの登記のご相談を具体的に伺っていると、司法書士だけでなく土地家屋調査士と協力しないとできない仕事だったということもあります。

 登記の悩みではあるけれども、相談先が土地家屋調査士なのか司法書士なのか分からない、という場合、どちらの専門家でも良いのでとりあえず相談なさってください。
 もし司法書士に相談して土地家屋調査士の専門だと言われても、適切な土地家屋調査士の紹介など何らかの対応をしてくれるはずです。

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 佐藤正和司法書士・行政書士事務所
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