中秋の名月は9月21日(火)でした。
天気は良かったので、きれいな満月を眺められました。
私だけだと思いますが、満月を見ると、大抵、阿倍仲麻呂が詠んだとされる和歌を思い出します。
天の原 ふりさけ見れば 春日なる 三笠の山に 出でし月かも
あまのはら ふりさけみれば かすがなる みかさのやまに いでしつきかも
「あまのはら~」が思い浮かぶようになったのは、学校で百人一首を習ってからのことです。
奈良時代から平安時代にかけて、中国(唐)の優れた技術や文化を学ぼうと、日本は優秀な学生からなる遣唐使を派遣しました。
仲麻呂も唐に派遣された一人なのですが、あまりにも優秀過ぎたのか、当時の唐の皇帝が仲麻呂をとても気に入り、日本に帰る許可をなかなか与えませんでした。
それでも仲麻呂はようやく許可を得て、送別の宴のときにこの歌を詠んだそうです。
遣唐使は大きな海を渡る命がけの道のりをたどるため、日本から旅立つ際には仲麻呂らは奈良の春日神社で旅の安全を祈願したそうです。
仲麻呂は、唐から日本に発とうとするときにこの歌を詠んで、日本を発った何十年も前のことを思い出して感慨にふけり、帰国を喜んだのかもしれません。
しかし、残念ながら日本に帰る途中で仲麻呂が乗った船は難破し、仲麻呂は中国に戻って一生を終えることになりました。
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