【美術】原田マハさん講演会

2022年09月28日 21時00分 美術

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 司法書士の佐藤正和です。

 もう1月も前のことですが、8月27日に倉敷市の美観地区にある倉敷公民館で、原田マハさんの講演会がありました。


 主催は「一般社団法人人文知応援フォーラム」という団体で、一般市民向けの夏期公開講座としておこなわれたものです。

 「人文知応援フォーラム」という法人のお名前を聞いたことがなかったのですが、調べてみると地元の名士や名だたる方が理事に名を連ねられています。ええ、きちんとした法人です。

 「人文知」といってもどんなものなのか私にはよく分かりません。「教養」といわれるものと同じものなのか、違うならどう違うのか、その概念を正しく理解することに、雲の上に浮かぶ概念を手づかみするような難しさを感じます。

 ただ、「人文知」は自分の人生を豊かにするもの、物事をいろいろな角度から分析するのに役立つもの、と理解することは、決して間違っていないと思います。

 原田マハさんと大原謙一郎さん(大原美術館名誉館長)の対談の中で印象に残った言葉があります。

 「美術館は気持ちをととのえる場である」

 これは原田マハさんが述べられた言葉です。京都の美術館の企画で行き詰ったときにボランティアメンバーと一緒に近くの美術館に行くと、焦る気持ちがリセットされて行き詰まりが解消したというエピソードも紹介しておられました。

 大原謙一郎さんは、心のたたずまいをととのえられる場としての美術館の役割を語っておられました。
 かつて戦国大名が気持ちをととのえる場として茶室があったように、現代では美術館(神社などもそうですが)がそのような場として機能するという主旨だと私は理解しています。

 うーん、私は、学生の時からおもしろそうな特別展が開催されているときには美術館に足を運びますし、大原美術館には年に2回程度出向きます。でも、それはもっぱら勉強のためであって、気持ちをととのえるつもりで美術館に行ったことはないかなあと思います。

 しかし、大原美術館に行ったときにはアンリ・ルソーのどこか間が抜けた作品に心がほんわか癒されますし、ルチオ・フォンタナの「空間概念 期待」という作品と向かい合うたびに、真ん中を切り裂かれたキャンバスの向こうから何か飛び出してくるかもしれないという緊張感を抱きます。
 そう考えると、展示作品と対面する時には心の揺れ動きはあります。その時は仕事などで抱える煩わしい負の気持ちから解放されていますから、もしかすると、自分が意識しないうちに心をととのえてもらっているのかもしれません。
 人文知フォーラムの講座を通して、そんなことを考えさせていただきました。
 
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