「会社の印鑑がいくつかあるんだけど、登記にはどれが必要なの?」
「会社の印鑑」といっても、多くの会社では、複数の印鑑が用途に応じて使い分けられています。
具体的には、①会社の実印、②銀行届出印、③請求書や領収書に押す印鑑、の3つの印鑑の使い分けです。
会社の登記で使うのは、①会社の実印です。
これは、法務局(会社の登記を扱う役所)に登録している印鑑のことです。
いいかえると、法務局に登録している印鑑を「会社の実印」というのです。
しかし、法務局に登録している印鑑は、「会社の実印」と呼ばれる他にも、「会社の代表者印」などと言われることがあります。
登記に慣れていない社長さんに「会社の代表者印」を書類に押すようお願いすると、まれに、「会社の実印」でなく「社長個人の実印」で押されることがあります。
「会社の代表者印」という表現は、「会社の代表者の印鑑」という意味に捉えられるので、たしかに紛らわしいです。
そこで、「会社の実印」を押してほしい書類がある場合、「会社の代表者印を押してください」と伝えずに、「法務局に届け出ている印鑑を押してください」と伝えています。
違う印鑑を押したので正しい印鑑でやり直し、という手間がかからないように、こういう配慮も私なりにしています。
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佐藤正和司法書士・行政書士事務所
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