 
                 被後見人の方の要介護度が2から4になったことを受け、その方を担当している入所施設のケアマネージャー、介護士の方と今後の生活方針について意見を交換してきました。
 後見開始当時、将来的には当時の利用施設から特別養護老人ホーム(特養)に移ることも視野にいれていました。
 しかし後見開始時はまだ要介護度が1でしたので、「要介護度3以上であること」という特養への入居条件を満たしていませんでした。
 このたび要介護度が4になったため、この入居条件はクリアーしました。
 そのため、本人の様子次第では特養へ入居したほうが良いのではないかと思いつつ、ケアマネージャーさんたちの意見を参考にして今後の本人の身の振りを決めさせてもらうつもりでした。
 後見人の業務にあたっては、被後見人本人の自己決定権を尊重するという観点が大切です。
 その観点からすると、本人は何を望んでいるか、その望みにかなう環境を整えることが後見人の果たす役割の一つと私は捉えています。
 すなわち、たとえ本人が重要な意思決定をできない状態であっても、もし正常な判断能力があったなら、本人はこの施設で今後も生活することを望むだろうかと想像して処遇を決めさせてもらうべきと考えます。まあ、何を望んでいるか想像することが難しいのですが。
 身の回りの世話をされている介護士さんのお話を聞くと、その施設での生活に徐々になじんできている印象を受けました。
 それなら、これからもそこで生活を送ってもらうのが本人の気持ちに沿うでしょう。後見人の判断で安心できる環境から本人を切り離してしまうのは、本人にとって酷です。
 そうはいっても、今後本人の様子が悪化するということが考えられますので、今まで通り見守りは必要です。
 施設の方にお願いして適宜意見交換の機会を作ってもらうようにします。
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