「マクベス」を観劇してから、原作を読んでみようと、角川文庫から出版されているものを読んでいます。
しかし、学生のときに読んだことがあるはずなのですが、残念ながらほとんどストーリーを覚えていないのです。
家の本棚から「マクベス」の本を引っ張り出してそれをひもとくと、セリフに線を引いていたりしているのをみて懐かしさがこみ上げてきます。
さて、劇中に出てきた「魔女」がなぜ男性が演じていたのかと、観劇以来もやもやと疑問を持っていたのですが、本を読むことでその疑問を解消する糸口を見つけられたようです。
原作では、たしかに「魔女」は女性らしいのですが、あごひげが生えているようです。
「魔女」の奇怪さが伝わってくる設定だと思います。あごひげが生えているという描写からは、男性が「魔女」を演じるのも面白いなと思いました。
そんなことを思っていると、「魔女って何なんだろうか」と、その存在にも興味が湧いてきました。
そのときに本屋で出合ったのが「イギリス王家 12の物語」(中野京子著、光文社新書)です。
最近、同じ著者による「ハプスブルク家 12の物語」を読了したため同じシリーズの他の本を読んでみようと思っていたところ、本屋でパラパラと本のページを手繰っていたら「マクベス」に触れられている記述を同書の中に見つけました。
その記述によると、シェイクスピアが活躍していた時代のイギリス王ジェイムズ1世は悪魔研究に熱心で、悪魔学に関する著作も残しているそうです。
ジェイムズ1世の治世下では、怪しげな女性たちに魔女の嫌疑をかけて処刑する「魔女狩り」も激しくおこなわれたとされており、「マクベス」の中に魔女を登場させるのも、「魔女」が社会的に注目されていたという当時の世相を反映したからなのでしょう。
イギリスの歴史をざっと勉強するつもりで、「イギリス王 12の物語」を読み進めるつもりです。
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