【開業】創業塾 その1

2021年09月13日 08時00分 雑記

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1、創業塾
 11日(土)、福山商工会議所が主催する、新規開業者向けの開業セミナーに参加してきました。
 「創業塾」というセミナーで、毎年行われているセミナーです。
 対象者が「開業予定の方」と「開業して間もない方」となっており、1月に開業した私は「開業して間もない」に該当するのかなと思いつつも申し込んだところ、参加を認めていただけたので、嬉々として受講させていただいた次第です。

 開業予定の業種は問わないうえ、年齢制限等の制限も設けられていなかったので、年齢層が様々な方が参加されていました。
 コロナの影響で後ろ向きになりがちな最近の状況の下で、新規開業に向けて動き出している方たちとお話をすることができ、元気をいただきました。

2、受講して
 参加者のやる気はもちろん、各自が「こういうビジネスプランを考えている」というオリジナルの考えを持っていることに脱帽するとともに、触発されました。
 私は、司法書士・行政書士として、「法務局等に間違いが指摘されない完璧な書類を作る」という目の前の書類という「モノ」に意識が集中しすぎることがあります。
 しかし、それは当然のこととして、このたびのセミナー参加を通じて、今の仕事を通じて、何をすれば依頼者という「ヒト」のためになるか、ひいては社会全体の利益になるか、ということにも意識を向けるべきだと考えるようになりました。

3、ある薬剤師の方の開業体験を聞いて
 そのように考えるようになれたのは、漢方薬局を開設された方の開業経験談を聞くことができたからです。
 その方は薬剤師という国家資格を持っておられる方でした。その資格を持っていれば、生活を送るうえでは、病院勤務や既存の薬局に勤務することでも金銭的満足は得られるだろう、なのになぜあえてリスクを伴う開業を決断したのだろうと私は考えてしまいました。
 しかし、お話によると、その方はしばらくは薬局の勤務されていたそうですが、社会の人々に漢方の良さをもっと知ってもらいたいという熱意から、あえて勤務を辞めて10年近く漢方の勉強をして、ついに漢方薬局を開設なさったとのことです。

 このような熱意に触れると、胸に染み入るものがあります。
 そもそも、私には、正確な書類を作るのは当然として、自分が勉強してきた法律や登記の知識を、悩みを抱える人に利用して解決してもらいたいという気持ちから、独立開業した人生経験があります。
 僭越ですが、薬剤と司法という分野の違いこそあれ、漢方薬局を開設されたその方にシンパシーを感じたのだと思います。

4、これからの心構え
 司法書士・行政書士は、正確な書類を作ることも大切な仕事であることには間違いありません。
 しかし、書類の向こうには常に悩みを抱える人がおられ、その人のための最善のサービスは何かを思いめぐらして提供して満足していただくことこそが、この仕事の本質だと考えています。
 そのような自覚を促していただけた、とても有意義なセミナーでした。
 次回は9月18日(土)に開催予定です。その受講も楽しみです。

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 佐藤正和司法書士・行政書士事務所
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